主人公を渋沢栄一は、現代に繋げる商売をいくつも切り開いてきた偉大な人物として、ヒロインとなっていますが、番組を見始めてから思うことは、父、市郎右衛門の存在です。藍玉づくりの名手として、藍作りに人一倍熱心で、探求心があり、勤勉な人物。栄一のことを子供扱いしているようなところもありますが、その一方栄一を応援し認めていることもドラマを通じて伺えます。
栄一に商売の楽しさ、難しさを教えてくれたのは、父、市郎右衛門です。渋沢栄一の原点にあったのは、やはり父の存在が大きかったとつくづくドラマを観て感じます。そして小林薫さんの演技がまた素晴らしい。改めて凄い役者だなと感じます。
栄一の父・市郎右衛門
渋沢栄一の父、渋沢市郎右衛門の人物像はあまりネット上でも語られてなく、どういった人物だったのかは詳しくは分かりませんが、ドラマを観ていく中で、渋沢栄一の商売に対する原点は、父、渋沢市郎右衛門だったのだとつくづく感じます。
市郎右衛門は、藍玉づくりの名手として、藍作りに人一倍熱心で、探求心があり、勤勉な人物。渋沢家は、藍玉、養蚕を生業とし、米、麦、野菜なども作り、一般的な農家より豊かな農家だったようです。
原料の買い付けから、製造、販売まで行っていたので、算盤を使うなどしてたことから、農業というよりは商人というのが正しいのかもしれません。
市郎右衛門は栄一に、幼い時から、藍作りなどを手伝わせ、時には厳しく叱り、子供扱いしたり、お前には藍のことはまだわからん!と言いながらも、第3話では、栄一が一人で信州に藍を買い付けに行ってしまった栄一を怒るかと思いましたが、「ようやった!」と栄一を褒めました。
市郎右衛門は厳しい父ですが、頑張ったことは認めてくれる優しいところもあります。
渋沢栄一の原点は父の存在
渋沢栄一の父、市郎右衛門は商いに対してとても優れた人物でした。どうやったら高い藍玉がうれるか、どうやったら人が喜んでくれるのかを、探求していました。
そんな父を幼い頃から見て育った栄一は、商人としての素質が培われて行ったのだと思います。父、市郎右衛門の存在が凄く大きかったのだと、ドラマを観て思いました。
自分の背中を見せ、我が子に身を持って教えるその教育が、渋沢栄一という偉人を造りあげたのではないでしょうか。市郎右衛門あっての渋沢栄一です。
市郎右衛門 演じる小林薫
五つ玉のそろばん、幼い頃我が家にもありました。小林薫さんお芝居本当に上手だなぁ…「カーネーション」の大阪のお父ちゃんも良かったけど、今作も素晴らしい。#青天を衝け pic.twitter.com/8mHEargN38
— akemi (@akemi40486821) February 28, 2021
市郎右衛門を演じる小林薫さんですが、歳を重ねても男前ですし、渋い役者さんだなと感じます。まだ初まって3話目ですが、私の感動シーンは、栄一の幼少期、獅子舞の祭りが中止になり、栄一が勝手に皆を喜ばせようと、喜作と一緒に獅子舞いを踊りましたが、息子が勝手なことしやがってと、黙って最初は見ていましたが、最後は市郎右衛門が一緒に踊り出したシーンです。
もう一つは、栄一が藍を独りで買い付けに行ってしまい。納品されてきた藍の葉を、チェックしたんですが、息子の勝手な行動を怒るかと思ったら、最後は、「ようやった!」と褒めたシーンです。このシーンは感動ポイントでした。小林薫さんの演技がまた素晴らしく、感動に輪をかけました。時には厳しく叱り、頑張った時には褒めてくれる父の姿を、小林薫さんのあの優しい目で演じていました。
改めて凄い役者さんだなと感じました。